「バカ」 おれは慌てて振り返ったが、そこにはミウの姿はなかった。二階のスタンドかにもミウの姿は見当たらない。 おれは少しほっとしながら、始まったばかりの第3Qをぼんやり眺めた。 この第3Qが、おれの中学時代最後のQだ。 この試合、おれは最終Qを迎えることなく、おれのバスケットボールはこの場所で終わった。