「はあ……はあ……」
最近運動してないからすぐに息上がっちゃうな…
呼吸を整え、教室への階段を上がる。
短距離を走ったあとの、五階までの階段は地獄だった。
五階についたとき私は手すりにつかまり、肩で呼吸をしていた。
ダメだ……本当に運動しなきゃ……
運動しないとこうなるというのを痛感させられた時だった。
さて……
私の教室一年六組は階段を上がってすぐ右隣にある。
ギリギリで遅刻しそうになったときこの点役立つんだよなあ。
なんて思いながら再度呼吸を整え、右に曲がったとき、私は目を見開いた。
………伊原……勇之助……
バッグを肩にかけ、片手をポケットにつっこみ、もう片方の手で
携帯をいじっているその姿は少しかっこよく見えた。
はあはあと息が上がりながら呆然と見つめる私に気づいた彼は、顔の色一つ
変えることなく、また再度視線を自分の携帯に移した。
放課後のこんな時間に残ってるのは自習のために残ってる生徒しかいない。
でも彼は勉強するような柄じゃない。(私の偏見かもしれないが)
じゃあなんで?
頭のなかでぐるぐると考えて無意識に彼を見つめてしまっていた私に
彼は冷たい目付きで
「……なに」
と聞いてきた。いつもの男子との会話で見せる笑顔はどこへやら。
以前彼と関わったときも彼は私に冷たかった。
入学式の日に早く来すぎてしまってどうしようかと思い、
学校の周りをとりあえず一回りしようかなと思った時、彼は角を曲がった
人気のいないところで今のように携帯をいじっていた。
こんなに早く来た生徒が私以外にもいたのか、と少し驚いていたら
彼は冷たく
「……なんか用」
と聞いてきた。
前もこんなことあったな、と思いながらハッとなり、
「あ、いや、なにも」
と答える。
そんな私の返事にうんともすんとも言わず
彼はまた携帯をいじりはじめた。
なんだかその態度にイラッとさせられつつ、私は我に返る。
──ドア開けよ
そう思い、開けようとするが……開かない。
やっぱりもう閉められちゃったのか。
はあ、職員室行かなきゃ。
私は職員室のある三階へ走った。
─ガラッ
「失礼します」
学校の全教室の鍵がかかっている場所まで向かう。
だが一年六組のところだけぽっかり穴が開いたように鍵がなかった。
なんで?
呆然としていると一年の学年主任の男の先生に声をかけられた。
「どうしたー?」
「あの、六組の鍵どこですか?」
「あー、小柳先生がもってんじゃないか?」
小柳先生は六組の担任の名前だ。
「先生どこですか?!」
「今会議中だよ。俺も会議の資料とりに一旦抜けてきたとこなんだよ。」
「え……」
困ったことになった。どうしよう……
困った私を見てか、主任の先生が口を開く。
「俺も長居はできないからもう行くけど、小柳先生には言っとくよ。
もう三十分くらいしたら会議も終わるだろうからどっかで勉強して
待っとけ。」
「……ありがとうございます!」
先生はじゃ、といって職員室を出ていった。
私は考えた末にいつ先生が帰ってくるかわからないから、
とりあえず教室の前で待とうと思い、再度五階まで上がった。
最近運動してないからすぐに息上がっちゃうな…
呼吸を整え、教室への階段を上がる。
短距離を走ったあとの、五階までの階段は地獄だった。
五階についたとき私は手すりにつかまり、肩で呼吸をしていた。
ダメだ……本当に運動しなきゃ……
運動しないとこうなるというのを痛感させられた時だった。
さて……
私の教室一年六組は階段を上がってすぐ右隣にある。
ギリギリで遅刻しそうになったときこの点役立つんだよなあ。
なんて思いながら再度呼吸を整え、右に曲がったとき、私は目を見開いた。
………伊原……勇之助……
バッグを肩にかけ、片手をポケットにつっこみ、もう片方の手で
携帯をいじっているその姿は少しかっこよく見えた。
はあはあと息が上がりながら呆然と見つめる私に気づいた彼は、顔の色一つ
変えることなく、また再度視線を自分の携帯に移した。
放課後のこんな時間に残ってるのは自習のために残ってる生徒しかいない。
でも彼は勉強するような柄じゃない。(私の偏見かもしれないが)
じゃあなんで?
頭のなかでぐるぐると考えて無意識に彼を見つめてしまっていた私に
彼は冷たい目付きで
「……なに」
と聞いてきた。いつもの男子との会話で見せる笑顔はどこへやら。
以前彼と関わったときも彼は私に冷たかった。
入学式の日に早く来すぎてしまってどうしようかと思い、
学校の周りをとりあえず一回りしようかなと思った時、彼は角を曲がった
人気のいないところで今のように携帯をいじっていた。
こんなに早く来た生徒が私以外にもいたのか、と少し驚いていたら
彼は冷たく
「……なんか用」
と聞いてきた。
前もこんなことあったな、と思いながらハッとなり、
「あ、いや、なにも」
と答える。
そんな私の返事にうんともすんとも言わず
彼はまた携帯をいじりはじめた。
なんだかその態度にイラッとさせられつつ、私は我に返る。
──ドア開けよ
そう思い、開けようとするが……開かない。
やっぱりもう閉められちゃったのか。
はあ、職員室行かなきゃ。
私は職員室のある三階へ走った。
─ガラッ
「失礼します」
学校の全教室の鍵がかかっている場所まで向かう。
だが一年六組のところだけぽっかり穴が開いたように鍵がなかった。
なんで?
呆然としていると一年の学年主任の男の先生に声をかけられた。
「どうしたー?」
「あの、六組の鍵どこですか?」
「あー、小柳先生がもってんじゃないか?」
小柳先生は六組の担任の名前だ。
「先生どこですか?!」
「今会議中だよ。俺も会議の資料とりに一旦抜けてきたとこなんだよ。」
「え……」
困ったことになった。どうしよう……
困った私を見てか、主任の先生が口を開く。
「俺も長居はできないからもう行くけど、小柳先生には言っとくよ。
もう三十分くらいしたら会議も終わるだろうからどっかで勉強して
待っとけ。」
「……ありがとうございます!」
先生はじゃ、といって職員室を出ていった。
私は考えた末にいつ先生が帰ってくるかわからないから、
とりあえず教室の前で待とうと思い、再度五階まで上がった。
