それから数日、試験の時期になった。



クラスはやはりいつもよりピリピリしていて、



机の上に教材を広げる生徒が増えてきた。



また、授業中に寝る生徒も通常時よりは減った。



私は中学のころからイマイチな点数だった。平均60~70ってとこか?



そろそろ高得点という刺激のほしい頃、



そんな私は毎日放課後図書室で自習をしていた。



もちろん、図書室には私の他に数人生徒がいたが、決して多くはなかった。



だいたい毎日二時間前後。



茜っちはいつもノー勉で素の頭でとる50点前後の点数に満足しているらしい



から先に帰っている。



「ふう……」



一息ついて問題集の残りのページ数を確認する。



もうそろそろ二時間だし、この一ページ終わったら帰ろっかな。



そう思い私は再度問題集に取り組んだ。