「あ、そーいや姉ちゃん、さっきナオト兄ちゃんが家にきたよ」
「ナオト?何しに?」
母へのほのぼのした感情は
亮太の言葉によって瞬時にかき消された。
ナオトとは通称やーばばばいのナオトである。
「え、なんか姉ちゃんに傘渡して上げてくださいって。なんで直接渡さないのか聞いたら姉ちゃんの居場所がわからなくてうちに来たって。」
「でもさ、うちに来て渡されても意味ないよな!だってうちにはこんなに沢山傘あんのに!ナオト兄ちゃん、姉ちゃんに貸す筈の傘一本しか持ってきてなくて結局うちの傘かしたんだけどね!」
アホかあいつ!!!!
