晴れ時々雨曇り



なんとか無事に
会社に辿り着いた私は
ナオトと別れて
オフィスのデスクに
腰掛けた。

と同時に上司が大量に
重ねられた紙を持ってくる。

「これ、コピーよろしく!」

慌ただしく私の机の上に
紙を置くと社長室へと消えていった。



私はしぶしぶ立ち上がると
コピー機に一枚一枚
紙を替えながら
丁寧に印刷をしていく。


最初来たときなんて
やり方わからなくてパニックになったり
黒い線が入ってたりで
うまくできなかったのに。


随分と上達した自分の腕に
感動すら覚える。


「よっ!おはよう山田!」

背後から元気良く声をかけられ
振り返った先には
手をあげながら笑う西堀の姿があった。


特別仲が良いって訳でもないけど
職場の中ではまあよく話す方だ。


「ああ、おはよう西堀」

「げっ!また大量だな!」

目の前のコピー機を見て
絶句する西堀。

「もう毎日もやってたら慣れたよ」

「そっかー!てかお前今日男と一緒だったろ?随分仲良さそうに見えたけど彼氏か?」


ニヤリと笑うと
冷やかす様に私の体をひじで突く。

「はあ?そんな訳ないでしょ!あいつはなんていうかそのー・・・ただのゴミだよ!そうゴミ!」

「ふーん、照れなくていいってー!山田ったら素直じゃないなあ」

「そんなんじゃないっ!!」


私の抗議も虚しく
西堀はニタニタと笑うだけだった。



あーあ
完全に誤解されてる・・・。


どうせ誤解されるなら
もっとマンガに出てきそうな
王子様タイプの人がよかった



涎を垂らしながら妄想に
ふけっていると
社内からドン引いた視線を感じた。