総長の姫はお兄ちゃんっ子


《ドタドタドタドタッ》

ものすごい速さで階段を上って来る音がした。
お助けかな?この子の。
私は女の子に、

『ごめんね』

と言うと、いきなり頬に、平手打ちをくらわせた。
タイミングはバッチリで、ちょうど屋上のドアが開いて、
やたらイケメンの男の子が入ってきた、その時だった。

「!?凌央っ!」

私に叩かれ驚きながらも女の子は入ってきた男の子の名前を、呼んでいた。
その男の子の名前を知らないから多分だけど。
彼氏さんかな?いいな、イケメン。
なんてのんきなこと考えてると……。

「大丈夫か?梨子?っおい、てめえ梨子になにした?」

なんとかちゃんの無事を確認した声より、何倍も低い声で
そう問うてきた。
態度変わりすぎだばか野郎。
梨子ちゃん怖がってんじゃないのか?

そう思い、なんとかちゃん(梨子ちゃんです。by作者)を見ると
このイケメン君ではなく私を心配そうに見ているではないですか!
そこまで弱くないんだよ?

『何って?呼び出しして叩いた「あぁん?」だけだけど。』

ヤバい(;゜∇゜)このイケメン君げきおこ!?
ムカ着火ファイヤー?

しかも話してる途中であぁん?って。
こわっwって、それよりはこのなんとかちゃんの手当てが。。。

『ちょっと。そこどいて。』

って言ったって、イケメン君がどくはずがなく。。。
無理やりどかしてなんとかちゃんの手当てを再開する。

擦りむけてるし、消毒、消毒。

「っ!いった!」

少し染みるみたいです。
痛そうだし、声出すのはいいけど、その度に
イケメン君ににらまれるこっちの身にもなってよ!なんとかちゃん!