総長の姫はお兄ちゃんっ子


そう『罪かぶり姫』とは私『達』のこと。

『いじめ』という罪をかぶっている。
まあ、簡単に言うと私たちがいじめをしたことにして
あの子達に被害が出ないようにしているんだ。

もちろん有料で。。。
っていってもその日の昼食をおごってもらうだけというもの。
案外お手軽にいじめができるようになってる。
いけないことなんだけど。それには誰も『気がつかない』

罪をかぶると言っても私のする事は少しで、
いじめられた子の手当てと……、もうひとつ。

いじめているのを誰かに見てもらうこと。
目撃者いないと信用できないでしょ?

まずはこの子の手当て。
私の説明を聞いてこの子のこと忘れてた人いるでしょ?
かわいそーだよ?

『だいじょーぶ?』

そう言ってポーチから道具を取り出す私。
こんなことをしてるし、私自身どんくさいから
絆創膏とかは完全常備。

「あっ!大丈夫です。ったい」

立ち上がろうとしてよろけるこの子。
座ったまま手当てしていくと話しかけてきた。

「助けてくださって本当にありがとうございます。
わたし、1-3の若槻梨子(わかつき りこ)と言います。」

助けたって言ったって、今日の昼食のためなんだけど…。
感謝されるのは嬉しいからいいけど。
まあ名前とか覚える気ないけどー。

『知ってると思うけど、私は罪かぶり姫。』

実名は言わないよ。ばれちゃうから。
あぁ、今は制服の上にパーカー着て
フードかぶってるから、顔はばれてないはず。

「へー、でも友達が言ってたんですけど
罪かぶり姫は赤のパーカーって。
でも、あなた紺ですねー。」

へー、『あいつら』は赤のパーカーなんだ。
片方は青だろうけど。

って、そんなことよりこの子どーしよう。
ほんとの事言っても大丈夫だよね?

『あー、罪かぶり姫っても3人でローテだからねー。』

ローテってゆうのはローテーションの略だよー♪
最近の若者は皆略語にしちゃうんだよー(*^▽^*)

「えっ!?『罪かぶり姫』って3人もいるんですか?」

そうだよー(*^▽^*)と、言おうとした瞬間。