菜緒さんは部活が一緒だったわけでもないけれど、一度だけ委員会でペアになって体育祭の時に行動したのをキッカケに仲良くしてもらっていた。



そういえば、菜緒さんってプレイヤーだったのに辞めちゃったのかな…
聞かない方がいいこともあるしソッとしておく方がいいかな?



冷水機が並んでいるところについて、早速水を入れ始める菜緒さん…なんだけど、慣れているからかな


足でレバーを踏んでちょうど水が落下してくる点にボトルを置いている。しかも、水を貯めている間はヒマなので先ほど脇に挟んでいたバインダーに何かを書き込んでいる…すごい。


水の音で分かるのか、ボトルの中を覗き込むことなくレバーをあげてキャップを閉めていて何となく時間を惜しそうにしているので空いている冷水機で私も水を入れることにした。



「あ、ごめん!私ったら持って来させておいて何も言ってなかった、ねっ…て…そんなことまでしなくていいのに!!」



と、焦る菜緒さん。


ここまで来ておいてそのままサヨナラ〜ってワケにはいかないし、せっかくなので手伝おうと思うってことを伝えればちょっとウルウルした目で「なんていい子なの!!」と喜んでくれた。