か細い声が聞こえてきたのと同じぐらいに胸元あたりに感じる軽い衝撃。
目の前には尻餅をついた、今年同じクラスになった佐原さんがいた。
そんなにスピードがあったわけでもないが180cmを超えている俺とぶつかれば、見るからに華奢な彼女には結構な強さでぶつかってしまったのだろう。
「ごめん、大丈夫?」
すると彼女は何が起きたか一瞬分からなかったようで、ボーッとこっちを見てきて慌てて答えが返ってきた。
「え、あ!大丈夫!!ごめんね!!」
なんで謝るんだ?俺がぶつかったのに…。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…