そこで、どうしようか礼人と話をすることになって朝から2人で向き合って考えていた。
「…1番妥当なのは2年の誰か部活入っていない子を探すことだよな〜」
1年にも入ってもらいたいが、菜緒さんと2学年違うとやっぱり学校のことにも慣れていないから不都合もありそうなので、礼人の提案に賛成する。
「とりあえず他のヤツらにも話して、向いてそうな子を探す方向性でいいんじゃないか?」
まだ、2年になって間もないし初めて同じクラスになる人も多い。なんせマンモス校だから…探せば見つかるだろう。
「おっけ〜、んじゃあまたその内容メッセージで送って。」
「わかった。朝から悪い。」
「何言ってんの、一応副キャプだよ?俺。何も悪いことしてねーじゃん」
礼人は底抜けに明るいバカ(いい意味で)だけど、周囲に気を配れるから俺と一緒に次のキャプテンと副キャプテンに任命された。しかも、小学校からの仲で何でも話せる友達だったりする。
「それもそうだな、じゃあまたグループのメッセージにでも送っとく」
「おう!じゃあ俺教室戻るからな〜」
と、ヒラヒラ手を振りながら出て行った。

