早歩きで去っていく周防くんの背中を見つめながら、思わず頬に手をやると、やっぱり熱かった。 周防くんにバレてなきゃいいんだけど… これはもう認めざるを得ないかも、周防くんのこと好きって。 再び教室の前でボーッとしていると、中から人が出てきていたみたいで『入らないの?』と聞かれ慌てて返事をして中に入った。