(家庭に事情……ねぇ)
まぁ 事情と言えば事情だけれど。
実際はそんなに大したことじゃない。
……少なくとも、あの親たちからしたら。
何となく気が重くなり、私はそのまま席についた。
1週間ぶりの再会に笑あうクラスメイトの声が、やけに眩しく思えた。
「──はい、皆さん。秋休みはどうでした?遊びすぎて宿題してないなんて、無いわよねぇ?」
ふっくらした体が可愛らしい担任教師がいつの間にかHRを初めていた。
やっぱり久々の学校だからか、いつもより早口でしゃべっている。
(今日は生徒会の仕事も無いしなぁ…。何しよう)
…なんて私が頬杖をつきながらあれこれ考えていたら。
「──それじゃ、みんな。休み明けだからってだらけちゃ駄目よ!……あ、それと早乙女さん。後で職員室に来てちょうだい」
