「これ、演劇祭のチケット。まだ公演は先だけど、良かったら見に来て」 とびきりの笑顔で。 「えっ───良いんですか?私──」 「うん、ちぃちゃんには見て欲しいんだ」 可愛い妹だもの。 予想通り、ちぃちゃんははにかんだような笑みを見せた。 「さ、早く帰らないと。」 ちぃちゃんを帰るように促す。 はぁ、何だかすっきりした気分…。 今日もサボるかな-。 そう思うと間もなく、瞼が重く感じてきた。