はじまりのうた~きらきら星~


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私は朝日春歌(あさひ はるか)。高校2年生の平凡な普通の女の子。
実は、少し歳の離れた幼なじみが居る。
その人は、私の幼なじみであり、私の初恋の相手。
家が隣で小さい時から私のお兄ちゃんみたいな存在だった。
でもそんな悠希に恋したんだ…
いつだったかな。確か、私が5歳で…悠希は13歳だったかな?

公園のブランコに座って歌をうたっていた私。
幼稚園で習ったばかりだった英語のきらきら星…
…Twinkle,twinkle,little star…ってね。
その隣で私を見つめて真剣に私の歌を聴いていた悠希。
そんな姿にいつの間にか一目惚れしてたんだ。


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俺は聖悠希(ひじり ゆうき)だ。八神高校の先生をしている、その辺に居そうな男。
つまり、至って普通の人間だ。ちなみに、八神高校は俺の母校でもある。
こんな俺には、8歳差の兄妹ような幼なじみが居るんだが、かわいい奴。
そんなあいつに恋をしてるんだが、幼なじみという壁があるような気がして、
俺は、なかなか気持ちを打ち明けれれずにいる。俺は初恋をまだ実らせていない。

俺が13歳の時。まだ小さい春歌に一目惚れした。
近所のブランコに座って歌をうたっていた春歌をみつけて、
空いていた隣のブランコに腰を掛けた。綺麗な声でうたう春歌に自然と魅かれた。
笑顔できらきら星をうたう小さな春歌。凄く魅力的だったんだ。
その日から、春歌のことを意識するようになったんだよな…俺…


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