.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'




「それでは、今から中間テスト追試試験を始める・・・・始めっ!」



威勢の良い山下先生の声が教室に響き渡る。



その瞬間からペンを握り問題を解き始める。



あのノートのと恭弥に教えてもらったおかげで残り一日でなんとかすべて理解することができた。



こうやって、問題を解いていてもなんとなく自信が湧いてくる。



この自信は恭弥のおかげかも知れない。



前まで適当に解いていた問題もいまではちゃんと落ち着いて解けるようになっていた。



ー****



「やめっ!!」



その声と同時にペンを置く。



その瞬間、自分の張り詰めていた糸がぷつっと切れた気がした。



「お疲れ様、テストの結果は明日渡すから、今日はかえって休めよ」