.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'




その言葉にキュと音を立てる。



なんだろ・・この気持ち・・。



なんか、心がもやもやする・・。



「ん、どうかしたか?」



「えっ?」



俯いて静かになったあたしを心配したのか顔を覗き込んでくる。



「なっ、なんでもないよ//!ただ、勉強をしすぎただけ!」



ばっと顔を上げ、赤くなった顔を隠すように顔をそらす。



あんまり、恭弥の顔近けて欲しくないんだよね・・・。



整った顔立ちだから、男慣れしてないあたしには心がばくばくしてもたなくなる。



「そっか、でも明日からもっとビシバシやるからな」



「えっ、そんなに厳しくするの!?」



「当たり前だろ、今日教えたことなんて基本中の基本だ」



「そ、そんな・・」


「心配すんな、俺が教えれば80点なんて楽勝に取れんだから。・・・ほら、今日は家でゆっくり寝ろ」



パッと手を離されたかと思うと家の前まで来ていた。



「じゃあな」



「あっ、うん。バイバイ」