.:*・'仮恋〜甘い声で惑わす君〜.:*・'




「ただし、俺の授業はスパルタだから。それに、途中で逃げるとか絶対なしだからな」



眉をぐっと寄せた恭弥に戸惑ってしまう。



すると、すぐに口角を上げてふっと笑う。



「冗談だよ。優実って騙されやすいんだな」



また、あたしのことバカにしてる・・。



出会った日から恭弥はあたしのことを手のひらで転がして遊んでるようにしか思えない。



まぁ、契約だから仕方ないけどっ!



イライラをぐっと堪えるように、ご飯を口に流し込む。



本当に優しいのか意地悪なのか分かんない・・。



「じゃあ、放課後に図書室で待ってろ。
じゃあな」



ご飯を食べ終えると用があるからってさっさと行ってしまった。



図書室で待ってろって・・俺様すぎるよね・・・。



まぁ、元はと言えばあたしが赤点とったのが悪いんだし、せっかく教えてくれるんだし頑張んなきゃ。