電車を乗りたどり着いたのは都会の中心地。
僕達が住む街は都会には程遠く、こうして電車に乗らなければカラオケが無いのだ。
そして僕は、いつもいる田舎とは違う都会に息苦しさを感じていた。
「やっぱ今流行りの歌手の歌、歌わなくちゃねっ。」
リモコンで曲を入力するクラスの女子。
他の人達も、歌う曲を探すのに必死だ。
僕は只呆然と、その光景をウーロン茶を飲みながら眺めていた。
ピピッと入力された音が鳴り、歌の準備が開始。
メロディーが流れ始める。
それに沿って、PVも流れ始める。
ーーーボンヤリしていた意識が引き戻された。
この曲は…
画面の中にいるキミは…
脳裏に今日の昼間に思い浮かべた女性を思い出す。
あの女性はあの時、今流れる歌と同じ歌を歌っていた。
PVに映るキミは、あの女性と同一人物だと分かる。
昼間はわからないことだらけでバラバラだったパズルが、一瞬にして仕上がったのだった。
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