俺22歳、アイツ3歳2ヶ月

家の鍵をゆっくりと開ける。

ドアもいつもよりも重く感じた。



優が靴を脱ぎ捨てて、いつものようにテレビの方へ走って行く。



リビングが優の出しっぱなしにした小物で散らかっている。


台所は、食べかけのパンとジュースがそのままになっている。


優が食べたパン屑が床に散らばったままだった。




いつもは気にもならないその光景が


いつもなら平気で文句を少し言いながら

片付けるそんなたわいもない事が



俺の中での爆弾の引き金になった。



「優!!何やってんだよ!!

片づけろよ!!!!いっつも散らかしやがって!

何もかもお前のせいじゃねーかよ!」



部屋の片隅に置かれた優の鞄を叩きつけながら俺は大声で叫んだ。





鞄の中のものが飛び散った・・・。


ガシャン!!と何かが倒れる激しい音の後


シーンと静まりかえった中



優は俺を見つめたまま驚き脅えていた。