俺22歳、アイツ3歳2ヶ月

俺はそいつを冷たく睨みつけ、店を後にした。


自分が積み上げて築いていた

と思っていたモノは


砂の城のように一夜の雨で流れてしまうほどの

たわいもないモノだったのだ

という虚しさと喪失感が


おもりのように俺の心を沈めていった。




いつかの授業で読んだ小説の主人公の様にトボトボと家に着いた。



もちろん優を連れて・・・。