「優、ゲームしに行くか??」

こんなチビをどこに連れて行けば喜ぶかなんて知らない俺は

大きなスーパーの中にあるゲームセンターに連れて行った。



子供向けのキャラクターの乗り物や新幹線や車の乗り物がいくつかある。


その横には懐かしのモグラたたきの進化版みたいな物や絵を描くゲームにミニカラオケみたいのまである。


その少し奥にはいろんな種類のUFOキャッチャーが音を奏でながら客待ちしている。
お菓子、おもちゃ、ぬいぐるみ等々その種類はほんとに多い。


そして、通路の奥にはメダルの山に恐竜がクルクル回っている。



「へーこんなになってるんだ。優どれがしたい??」


平日の昼ということもあってか客はあまり居ない。

学校をさぼって来ているのだろう学生風の奴がチラホラと

仕事をさぼって来ているのか?サラリーマン風のオヤジ。

優ぐらいの年の子は居なかったからどれでも乗りたい放題だ。



「優、新幹線のるか?」


優は少し困った顔をしながら乗り物を見回してから


「イイノ??チンカンセン イイノ?」
と聞いてくる。


俺は思いもしない優の質問に


「あ?!ああ。いいよ。乗りたいんだろ?」


そう答えた俺に満面の笑顔で見つめ返すと俺の手を握り小走りに、その新幹線めがけて駆けだした。