俺22歳、アイツ3歳2ヶ月

そう強く感じて、助手席の彼女の手を握った。


俺を必要としている存在を


この手で守り抜いていこうと・・・・


金でも

名誉でも

身なりでも


何でも無い

俺自身を愛してくれる彼女のために


本当に大切なモノを守るため


これからはその為だけに

俺は走り続けるだろう。




あの頃、意気がって乗っていた年齢に似合わなかった高級車を

優との別れのすぐ後に、綺麗なライムグリーンのビートルに乗り換えた。


そのビートルの後ろに色とりどりのカンカラをつけて

友達が祝ってデコレーションしてくれたテープを引きずって、その場を後にした。



真っ白のドレスの百花は

今でも忘れられないぐらい綺麗だった。