俺22歳、アイツ3歳2ヶ月

何年か前

昔働いていた場所を通ったことがある。


何の変わりもなく煌びやかなネオンが輝いていた。


忙しそうに歩く人々


騒がしい街並み


煌びやかに着飾る世界



この、街で俺は何かを失った。


この、街から俺は出て行った。


でも、変わりのない街


何も失うことのない街



俺の代わりが沢山あるモノへ


俺が居なくても何も変わらない世界で


移りゆく儚い世界で


俺は何をそんなに焦っていたのか

何の為必死に走り続けていたのか


そんなに何を守ろうとしていたのか





これからは



俺でないとダメな存在のために・・・・


俺自身を

俺だけを

愛してくれる存在のために