俺22歳、アイツ3歳2ヶ月

背中に「はる~はる~」と呼びかける優の声を受けながら

人混みの雑踏の中へ、その身を隠すように俺は逃げ込んだ。


俺の姿が見えなくなることで、優が俺の名前を呼ばなくなるために・・・


切なく、悲しくさせるその声が聞こえなくなるために・・・


もう聞こえるはずのない所まで来ても、俺の耳には優のあの声がついて離れなかった。


「はる~はるぅぅぅ~・・・」