背中に「はる~はる~」と呼びかける優の声を受けながら
人混みの雑踏の中へ、その身を隠すように俺は逃げ込んだ。
俺の姿が見えなくなることで、優が俺の名前を呼ばなくなるために・・・
切なく、悲しくさせるその声が聞こえなくなるために・・・
もう聞こえるはずのない所まで来ても、俺の耳には優のあの声がついて離れなかった。
「はる~はるぅぅぅ~・・・」
人混みの雑踏の中へ、その身を隠すように俺は逃げ込んだ。
俺の姿が見えなくなることで、優が俺の名前を呼ばなくなるために・・・
切なく、悲しくさせるその声が聞こえなくなるために・・・
もう聞こえるはずのない所まで来ても、俺の耳には優のあの声がついて離れなかった。
「はる~はるぅぅぅ~・・・」

