今回は、寝なかった優がレジ前にある小さいミニカーを欲しがって離さないのを彼女が見て、


この間も今日もおごってもらったから

と言って優にそのミニカーを買ってくれた。



「ごめんね。ミニカー。ありがとう。」

ファミレスの扉を開けながらそう言った。


優も「オネエチャン　アリガト」

大事そうに車を握りしめながらそう言った。



「どういたしまして。」

彼女が優の頭をクシャクシャっと撫でた。


「よかったな。優！！」そう言うと優は「うんん！！」と言って２回ピョンピョン飛び跳ねた。


そんな、はしゃぐ優の姿を後ろから見ながら


「あんなのでこんなに喜んでくれるんだね。

こっちまで嬉しくなっちゃうね。」


そう俺に言うと、少し先を歩く優に駆け足で彼女が近付いて


優の頭をポンポンと撫でながら


「今度はもっと大きいの買ってあげるからね。」

彼女がしゃがんで、優と指きりをして約束していた。



その姿が、とっても微笑ましくって俺は少し微笑みながら少し遠くから見ていた。