最初、彼のことを私は
全然知らなかった。
今も理解できない部分は多い
かもしれない。
だけど、彼をだんだんと知って
いくほど海の底に沈んでいくようで
きっと水面にたどりつかないほど
奥まで知るのが私は怖かった。