「ア~…イクーーーーーー!!!」




静かな体育館に響く女の声。女は体をピクピクと動かし、目はとろんとしたまま秀吉を見つめている。




「風間くん…気持ち…良かった…。」




秀吉はニコッと女に笑顔を見せ、早々とズボンを穿いた。




「俺も。じゃあ、俺行かないと。」




「え?どこに?もう行っちゃうの?」




「大事な用があってね。じゃあ、また。」




秀吉は女に優しくキスをし、甘い香りだけを残してその場から去った。体育館から外に出た秀吉は大きく伸びをし、




「うーーーーん。天気が良いね、今日は。家に帰って少し休憩しよっかな。」




体育館の横にある裏口の門を飛び越え、道路を横切る。ポケットからクールを取り出し、火をつけた秀吉は一言。




「ところで、さっきの子の名前何だっけ?」




【風間 最低】と言われる所以である。