「ヒデ!?」




「姫美子ちゃ~ん!久しぶり~!最近全然顔見てなかったから寂しかったよ~。」




両手を大きく広げ、ハグを求めるように姫美子に近付く秀吉。そんな秀吉の額を右手でパチンと叩いた姫美子は、




「するか!」




と冷静なツッコミ。





「大体、久しぶりじゃないし。今朝登校中に会ったでしょ?」




「エヘッ。そうだった。」




ペロリと舌を出し、おちゃらけてみせる秀吉。




「ところで、何してるの?年頃の女の子が男の部屋に上がり込もうとしてたけど?」




「からかわないの!」




「姫美子さんが勉強を教えてほしいって。」




「ヤス~。実は下心あったんじゃな~い?」




「ヒデ!ヤスくんは、あんたみたいな男じゃないんだから!」




「姫美子ちゃ~ん、そんなに酷く言わなくても…」




ガクリッと頭を下げる秀吉。