タッタッタッ… ローファーが地面を蹴る音が響く。 気味が悪いほど人気のない場所。 散策し始めて15分。 気づけば誰もいない裏校舎に来ていた。 「はぁっ、はぁ…。こんなとこにきちゃった…」 まだ昼だというのに薄暗く、なんだかじめじめとしていて気持ち悪い。 「こわっ…。こんなとこにいるわけないよね…」 あたしは早くこの場から去りたくて、来た道を引き返そうとした。 その時