「私も知ってましたよ」
胸が今にも張り裂けそうなくらいに
ドクンドクンと脈を打つ
「ゆきちゃん、敬語いらん!
俺もっとゆきちゃんと仲良くなりたいしかずきって呼び捨てにして!」
突然そんなことを言われ
「え!?あ、はい?!」
間抜けな返事をする私をみて
一希君は笑いながら
「やーかーら!敬語もいらんし君もいらん!わかったか?」
「う、うん。わかった」
「じゃあかずきってゆって?」
「…ッ」
「はーやくっ」
そう言った一希君は
ニヤニヤしながら私を見ていた
私は照れながらも
「か、かずきッ」
そう言った
するとかずきはどこか頬を赤らめているように見えた
