『美南〜!琉生くん待ってくれてるわよ〜』
お母さんがリビングから叫んでいる。
琉生って名前が聞こえた瞬間、私は目が覚める。
私の名前は宮島美南。今日は入学式。
私は慌てて小さい時からの憧れだった白いセーラー服に袖を通し、鏡の前でリボンを整える。
クシで丁寧に頭の高い位置でポニーテールするとダッシュで階段を駆け下りる。