楓はまだ何か言いたそうだったが、渋々口を閉じた。 「そうだ楓、楓はクレープ好き? 最近この近くにクレープのお店ができたらしいんだけど、一緒に今日の放課後行かない?」 時雨は話を変えるべく、最近できたクレープ店の話を持ち出した。 「私は食べたことがないから……」 「あっ、そうなんだ。 実は僕もそうなんだよね。 きっと美味しいだろうから行こうよ」