約束という名の鍵



時雨はさっさと教科書を鞄に詰め込み、楓の元に行く。


「楓、準備できてる?」

「えぇ」


「じゃあ、帰ろうか」


時雨は明るく微笑み、楓と一緒に校門を出た。


しばらく歩くと、マスターの店の近くまで来た。

しかし、楓は店に足を進めず通り過ぎる


「あれ、今日はマスターの店に入らないの?」