「なんだよ、光」 時雨の肩を叩いたのは三石光(みついしこう)という、時雨の悪友のような腐れ縁のような奴だった。 「おはよう時雨。聞きたいことがあるんだがいいか?」 「なに?」 「お前ら付き合ってんの?」 その言葉を口にした光は口元が若干ひきつっているように見えたが、まぁ、気のせいだろう。 うん、そう信じよう。