温かな春の日差しが差し込む窓際の一番後ろの席――


その席には頬杖をついて外の景色を眺める男子生徒がいた。


その男子生徒に一人の女子生徒が歩み寄った。


「ねぇ、時雨くん」


女子生徒は男子生徒の名前を呼んだ。


彼の名前は蓮下時雨(はすしたしぐれ)という。

時雨は女子生徒に名を呼ばれ、その子を見る。