1時間後にはほぼ切り終わっていた。



床に散らばるあたしの髪。



あたしの想いのように不要で



あたしの想いのように捨てられていく。



カット中ずっと黙ってたあたしに



心配そうな目をずっと向けていた店員サン。



いつもならよく喋るから。



あたしが紅茶をすする間に集められた髪。



この先、髪はどこへ行くのだろう?



あたしの想いもどこへいくのだろう・・・。