やだな。あれからずっと、胸が痛い。どうしてなんだろう?空君のことだと私、おかしい。ドキドキしたりズキズキしたりします。こんな気持ち初めて。

「帰らなきゃーーー」
校門をくぐりぬけようとする。あーー
空君と出会った場所。行きたいな。

「あっ」
空君です。
「あれ、神南?お前も来たのか!話したかったんだぜ?
「え・・・」
「一緒に帰ろうと思って名前呼んだんだぜ?走って帰っていったから何かあったんじゃないかと思ってさ!心配した。でも、大丈夫そうだな。」
空君が、ニカッと笑った。
え・・・?心配してくれたんですか?
嬉しい。
「あ・・・あの、空君。」
「ん?」
「あの、さっきの子・・・鈴夏さんって・・・つ、付き合ってる、の?」
「え・・・?」
「み、皆、が噂してた、から」
や、やばいです。ガッチガチ。
「あいつは・・・鈴夏は、大切なヤツなんだ。」
え・・・?それって彼女なの?