「わああ・・・!」
そこにはーーーーー囲むように花が植えてあり、中央には、白いテーブルとイスが4つ。そして何よりーーーー桜!校門よりいっぱいあって、ここを囲んでる。まわりからは、ここが見えない。

でもここ、校舎から結構離れてる。テーブルは古いっぽいけど、使ってないみたい。ってことは・・・だれも使ってない!?
「こんなにステキな場所なのに、誰も来ないんだ。」
まあ、私みたいに迷ったりしないんだなあ、きっと。桜で分からないだろうし。

ふいに、頭の中にあるメロディが・・・歌いたい!

「まいちる桜でみえないよ 姿
きこえる声と 記憶重なり
ああ 君なんだね 会いたかった
ずっと探してた その声をーーー」

「おい!」
ビクッ 
後ろを振り向くとーーーー男の子!?
どうしよう。見られてた?

「お前ーーーー」