長くて短い一年間

「あー！亮くん同じクラスだ！」
自分の名前を呼ばれふと隣を見ると、そこには、安西 姫華 (あんざい ひめか) が座っていた。
彼女はいつもニコニコしていてみんなの人気者だった。
それに比べて僕は昼休みも一人で過ごしてた性格だったので関わりはなかった。
「えっと、な、名前知ってくれてたんだ。」
恥ずかしそうに答える僕に彼女は、
「当たり前じゃん！仲良くしようね！」
と、ニコニコしながら言ってくる。
「う、うん」
僕はとても恥ずかしかったのと、名前を知ってくれてた嬉しさでついつい頷いてしまった。

「あ、亮くんもしかして照れてる？笑」
馬鹿にしたように言ってくる。
「て、照れてなんかないよ！」
恥ずかしくて大きな声を出してしまった。
「わぁ！びっくりした！亮くん大きな声出さないでよ！」
とてもびっくりしてる様子。
「ご、ごめん」
僕はすかさず謝った。
「えへへ、そんなに謝らなくても、亮くん可愛い！」
「可愛いくなんかないよ！」
もう自分でも顔が赤いのがわかった。
「照れてる笑まぁ亮くんよろしくね！」
「うん！」
これが僕と姫華の出会いだった。