すると、それまで満月みたいだった彼の目が、三日月みたいに細くなった。




「じゃあ、やめる。」




ニッコリ笑って、私を起こしてくれる。




「ごめん。痛かった?」




「大丈夫…」




彼の行動が、まだ理解出来なくて、ボンヤリしてた。





「ちゃんと左手も動く事、証明しようと思ってさっ。
……だから、もう責任感じたりしなくていいから。」






どうして、そんなに優しい声で言うの?







彼の力の強さ


ふざけてるような、でもホントは、優しい言葉


ベッドに倒され、すぐに拒否出来なかった自分




いろんな感情が、ゴチャまぜになる。









「もう… 大人をからかうんじゃないの…」




怒るつもりが、涙声で…




説得力ない…