眠らぬ場所で会いましょう

「えっ? うわっ!」




強い力で引き寄せられ、気づいたら、私の視界には病室の天井と彼の顔があった。




「ちょっ… なに?」




ベッドの上で、両肩を彼にしっかり押さえつけられ、身動きがとれない。





彼は私をジッと見つめるだけ。





心臓が破裂しそうで、息が上手くできない。







「これ以上、男になったら……  困る?」




まだ彼の目は真剣で…






男になるってことは




えっと…









「困る、かな…」




頭の中は全く回転しなくなり、無意識に口から出た言葉。