眠らぬ場所で会いましょう

「小林さん、いつもジャスミン茶買うじゃないですか。 それで、みんな呼ぶようになって。
『ジャスミンさん、今日来るかな』って言い出したの、ユウが最初じゃね?」





「さぁ… 忘れた。」




守くんに聞かれ、秋山くんはプイッと、窓の外を見た。






「えー… みんなに、覚えられてたんだ。 何か… 外人になった気分。 ははっ… さて、帰るね。」





自分でも、何を言ってるのか分からない。




とにかく、ここから立ち去りたかった。






私が、いつもジャスミンティーを買う事を覚えてくれていた。




そして、今日来るかなって…











今日、いるかな



今日、来るかな





お互い、同じ事を考えてたことが、素直に嬉しい。






嬉しくて





泣けてくるよ