眠らぬ場所で会いましょう

「そうしてあげたいけど、私も忙しくてね。秋山さんは、私が怪我させちゃったから。」




「やっぱり… あの時のお客さんですよね? 俺、救急車呼んだ店員です。」




そう言われて、やっと気づいた。





「あっ!あの時は、ありがとう。ご迷惑おかけしました。」




あの時は、かなり焦ってたけど、確かに彼だ。






みんなには、『ユウ』って呼ばれてるんだ。



裕介だもんね。





「へー… 助産師さんなんですか。 ジャスミンさん、小林さんって言うんですね。」




守くんが、私の名札を見て呟く。





「へっ?… ジャスミン?」



なんだ? それ、私のこと?