眠らぬ場所で会いましょう

休憩室に、パソコンのキーをたたく音が響く。




こういうの、割と得意なんだ。






1時間程で、完成した。




病室に戻ると、多数の面会者で賑わっていた。後にしようかと思った時、



「あ、こんにちは〜」 



一人の男の子に声をかけられた。





「こんにちは。」



反射的に出る、スマイル。





「じゃ、これ。」



引くに引けず、パソコンを渡す。




「ありがとうございます。」



彼もペコリと頭を下げる。





「ユウ、もしかして、レポート手伝ってもらったの? いいなー。看護師さん、俺のも手伝って下さいよ〜。」




さっき挨拶した子がそう言うと、みんなが笑う。




「うるせーよ、守!」



秋山くんが、彼をチラッと見る。