私の事故が原因ということで、彼の受け持ちに決められた。




でも受け持ちだからというだけじゃなく、やっぱり彼の具合が気になる。





成海先生の言ってた通り、幸いにも傷は浅く、日に日に元気になっていく彼にホッとしていた。







「秋山くん、調子はどう?」



勤務の終わる夕方、病室に入る。




「あ、真紀さん。これから仕事?」




パソコンに向けてた顔を上げて、私を見る。




「こら、名字で呼びなさい。 朝から居たよ。」




「で、今ごろ? 遅くない?」




「今日、担当じゃないし。今まで、お産についてたから。」




「そう… いつも俺の担当ってわけじゃないんだ…」




そんな…




残念そうな顔しないでくれるー?