彼岸の杜




「ありがと。あたし、じーさまのとこ行ってくるね」



お父さんたちの前よりも先にじーさまとあたしの2人っきりで話したいことがあるんだ。あたしのこの姿を見せたいのももちろんあるんだけど、ちゃんとじーさまの言っていたことをあたしなりに考えたのが今の姿だから。


他にも伝えたいことがある。あたしの頭のレベルなんてたかが知れてるからじーさまの思っていることだったり気の利いたことは言えないんだけど、それでもちゃんと言いたい。



「じゃあもう少ししたらごはんだってついでに伝えてきてくれる?」


「合点承知の助!」



ビシッと敬礼してあたしは居間を出る。えっと、この時間帯だとじーさまは部屋にいるはず。また1人で将棋でもしているのかも。


あたしも小さいころじーさまがやってるのを見て教わったけど、頭がバカだからいっつも負けちゃうんだよね。それでふてくされてしなくなったという…


今はもうルールですら危ういかも。今度また教えてもらってじーさまに挑戦してみようかな。の前にお父さんに練習相手になってもらおう。じゃないとまたへこんでやらなくなりそうだ。