多分、ここにじーさまがいたらあたし今ごろ折檻受けてるわ。これぞ『鬼の居ぬ間に』ってね。
紗季にもお母さんには散々ぶちまけたせいか、一息つくときにはスッキリしていた。うん、爽快だね。
「お母さんありがとっ、ちょっと吹っ切れた!」
「ふふ、よかったわねぇ。ならお風呂入ってきなさい」
「はーい」
あたしは笑顔で敬礼しながらお風呂に向かのだうった。
そのあとはさっさと寝てしまって、次に起きたのは朝の7時。こう、学校とか用事のないときでさえいつも通りに起きてしまうという……日頃の習慣とは恐ろしい。
「おはよー…」
「今起きたの?」
「うん」
朝ごはん食べる?と聞いてきたお母さんに頷いて居間に座る。どうやらお母さんも朝ごはんはまだみたいだ。
あと1人分のごはんがあるってことはお父さんかじーさまか……じーさまに1票だな。


