残暑の残る長月。 今日は朝から永倉の姿が見えなかった。 「周助先生、新八さん知らない?」 永倉に甘味処へ連れて行ってもらおうと雪、宗次郎、平助は永倉を探し回っていた。 「新八は今日から一月里に帰るそうだ」 聞いてない! 一月もいないなんて!! ガッカリしながら三人で周助先生の部屋を出たのだった。