ガゴンッ


「ったい!!」


「それは良かった!!」



機嫌を損ねた行方はズカズカと歩いて行ったしまった。



頭を抑えながら半べそをかいていると宗次郎と平助がゲラゲラと笑いながら私の横に並んだ。



「すぐ手を挙げるなんて歳さんは大人気ないな〜」


「しょうがないよ、土方さんだもん」



宗次郎と平助は慰めてるつもりなのだろうが全く響かない。




「早く帰っておふでさんに怒られる前に着替えないと!」



「私がなんですって、お雪?」