誠の華-アサガオ-





土方「念のため確認するが今の叫び声は雪で良いんだよな?」



沖田「どうしたの?」



そう言いながら平助を抱き起す宗次郎。




雪「平助が…平助が……コオロギ……」




今にも泣き出しそうな雪の頭を勇が撫でて落ち着かせる。



その間に他の者達が平助を問い詰める。




藤堂「俺はコオロギを見つけたから…雪に見せたかっただけなんだ」




ウルウルと子犬のように土方等を上目に見る。




土方「クックク。お前可愛いやつだな」




そう言いながら何度も平助の頭をクシャクシャと撫で回す。




原田「良いか、平助。女の子喜ばすのに虫はダメだ。次からは花を贈れ」




平助にしか聞こえないよう耳打ちする原田。




永倉「ほら、雪に謝ってこい」




背中を押す永倉。




沖田「全く、世話が焼けますね〜」



土方「お前は何も世話焼いてねえだろ」




土方にど突かれる宗次郎。